BCP :事業継続計画の策定

BCM:研修と訓練の実施

介護施設としてBCP対策の基本的な考え方は、自然災害や感染症拡大の際にも、介護サービスに対して下記の様に予め備えておくことです。

 先ずサービスを中断させないこと
 ・介護サービスに必要な資源となる従業者職員、建物、備品等資材、ライフライン(電気・ガス・水道) 

  等を確保します。


②もし中断せざるを得なくなった場合でも、速やかに復旧させる手順を準備すること
 先ず重要・優先業務を絞り込み取り組む。資源を補うこととして、

 ・従業者職員が不足の場合には、外部(連携先、同業先、地域の協力組織等)に追加の従業者職員を依頼

  します。

 ・停電した場合には、非常用電源を使用するなどです。

 

自然災害:地震

大地震が発生したときの従業者職員と施設利用者の安全は、従業者職員一人ひとりの自発的な行動に委ねられています。勤務時間外に大地震が発生した場合、会社からの指示ができるとは限りません。そのため大地震が発生したときにどのように対応すべきか規定しておきましょう。

今後高い確率で起こる可能性がある大地震は次の4つがあります。

 

・南海トラフ地震

・日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震

・首都直下地震

 

・中部圏・近畿圏直下地震

自然災害:水害

 

 

風水害の中でも、例えば台風の場合には、一度に全ての被害が発生する可能性もあり、各事業所の立地地域の災害特性を事前に把握して対応することが必要となります。また風水害には様々な被害形態があり、主に以下の3つの被害が考えられます。

 

・土砂災害(土石流、山腹崩壊等)

・河川氾濫による浸水(堤防決壊や越

 水、内水氾濫等)

・沿岸部の浸水(高潮)

感染症など

 

 

新型コロナウイルス感染症BCPを作成するには、まず意思決定者や各業務担当者を決定し、部署名や氏名を記載して権限と役割を整理します。関係者の連絡先と連絡フロー図の作成と共に、下記手順で計画書にまとめます。

 

・従業者への周知・連絡方法:

 情報収集の方法と担当者

・感染疑い者の早期把握方法:

 体調評価を実施・記録(従業者職員、利

 用者、来所者等)

・感染予防と対応のための備品確保:

 保管と発注、在庫量・保管場所・調達先

 の明記

 

・備品と消費量の管理:

 1日の使用料、備 蓄量、発注ルール、

 調達所用時間

・BCPの完成後:

 BCM(研修と訓練)を実施、BCP見直し