国土交通省は令和5年度から「建設キャリアアップシステムの完全実施」実現を目標として取組み予定です。
事業者、技能者への多様なシステムによりメリットが期待されます。具体的には現場で働く技能者の保有資格、就労実績を登録することで、公正な評価と処遇改善と共に工事の品質向上と作業管理の効率化を図るものです。
①取引先への情報開示がしやすい
・雇用技能者数
・保有資格
・社会保険加入状況
②施工能力等の見える化
・技能者能力評価と連動
③管理上の資料の明確化
・出面管理のデータ化
・賃金や代金支払根拠資料等
④保険加入確認のCCUS活用原則化
①事業者情報に関するもの
⑴事業者証明書類
・建設業有の場合通知書等
⑵資本金確認証明書類
・建設業有の場合は不要
②社会保険等に関するもの
⑴健康保険
⑵年金保険
⑶雇用保険
⑷建設業退職金共済制度
⑸中小企業退職金共済制度
⑹労災保険特別加入
①事業者登録料(5年毎)
・一人親方、個人事業主:無料
・資本金500万円未満 6,000円
・以後資本金額に応じて決定
②管理者ID利用料(毎年)
・①1件について 11,400円
・一人親方 2,400円
Ⅰ 建退共のCCUS活用への完全移行
Ⅱ 社会保険加入確認のCCUS活用の原
則化
Ⅲ 国直轄での義務化モデル工事実施
等、公共工事等での活用
登録対応のメリット
①正当な賃金や処遇を受ける機会へ
・個人カードに保有資格、就業履歴
・経験やスキルを客観的に表現可能
②建設業退職金共済事業との連携
・就労実績が明確に管理される
・退職金が適切に受け取れる
③スキルアップ、目標・計画設定へ
・技能者能力4段階レベル分け
・目指すキャリアが明確になる
申請に必要な資料
①本人確認書類
⑴顔写真入り書類
⑵顔写真なし書類
②社会保険関係書類
⑴健康保険
⑵年金保険
⑶雇用保険
⑷建設業退職金共済制度
⑸中小企業退職金共済制度
⑹労災保険特別加入
③主任技術者証明書類
④登録機関技能者証明書類
⑤保有資格証明書類
⑥研修受講証明書類
⑦表彰証明書類
⑧就業履歴データ登録標準証明書
⑨外国籍証明書類等
①技能者登録料:カード有効10年
⑴原則:詳細型 4,900円
⑵簡略型 2,500円
⑶詳細型への移行 2,400円
②60歳以上特例:2023年3月迄申請
⑴上記①より、各500円割引
⑵カードの有効期限15年
①建設業の許可保有していない事業者
⑴所在地
⑵電話番号
⑶代表者
②建設業の許可を取得している事業者
⑴本店の所在地
⑵代表者
などの変更は許可を取得した県や地
方整備局に変更届の提出すると、1
~2カ月で国交省のデータベースが
変更され、またCCUSも変更されま
す。